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どうしてNASAは月に原発が必要なの?月に居住する場合のエネルギー供給源

現在、NASAが月に原発を設置する計画を進めています。

 

ニュースなどでも話題になっていますが、

NASAがこのような計画を進めている理由をご存じでしょうか。

 

月面で活動を行う際、原発はエネルギーの供給源として欠かせないものとなります。

 

アメリカ主導で進められている有人月探査「アルテミス計画」は、宇宙飛行士の月面での長期滞在を見据えて、さまざまなインフラの整備を目標としています。

 

そのインフラ整備の一環として、原発がエネルギーの供給源として選ばれたわけです。

 

また、日本ではJAXAトヨタによって、ルナ・クルーザーの開発が進められています。

 

ルナ・クルーザーとは、車両内部で人が操作することで、月面探査が可能な車両のことです。

 

アポロ計画以来の有人月探査や、月面走行可能なルナ・クルーザーなど、とてもロマンがありますよね。

 

今回は、アルテミス計画や、有人月探査に向けて日本が開発中のルナ・クルーザーについて紹介していきます。

 

 

目次

 

 


NASAのアルテミス計画とはどんなこと?

 

アルテミス計画とは一体どのような計画なのでしょうか。

 

アルテミス計画とは、NASAが進めている月面探査プログラムのことです。

 

具体的なプロジェクトとして、月面基地の建設、宇宙飛行士の長期的な月面滞在、月の軌道上に宇宙ステーションの建設などが挙げられます。

 

第一に注目すべきは、月面での長期滞在による有人探査です。

 

アルテミス計画では、人類初の月面着陸となったアポロ計画以来の月面着陸を目指します。

 

ちなみに、アポロ計画の由来は、ギリシャ神話に登場する太陽神アポロンであり、アルテミスというのはアポロンと双子の月の女神の名前なのです。

 

月面での長期滞在には、電気や水、拠点となる住居や基地が必要となります。

 

人間が生活するうえで、特に電気は必須になりますよね。

 

考えられる発電方法としては、火力発電・水力発電・太陽光・風力などが挙げられますが、どれも確実性に欠けてしまいます。

 

宇宙探査では太陽光発電が用いられることが多いですが、月では地球時間で約14日もの間、太陽に照らされない時間があるのです。

 

このため、継続的な電力・エネルギーの確保として、原子力発電が採用されました。

 

月面での電力の供給源として、いくつかの発電方法の中から消去法によって選択されたとも捉えることができますね。

 

また、月面の採掘による水の探索、月で生活するための住居の建設に関する研究も進められています。

 

 

JAXAトヨタはルナ・クルーザーを開発してるよ!?

 

アルテミス計画に際して、日本ではJAXAトヨタが共同してルナ・クルーザーの開発が行われています。

 

月面探索用の有人与圧ローバが、愛称で「LUNAR CURISER(ルナ・クルーザー)」と呼ばれています。

 

ルナ・クルーザーは、月面探査用の車両のことです。

 

予定されているスペックは、六輪駆動で、全長6.0m・全幅5.2m・全高3.8mのマイクロバス約2台分。

 

居住空間は13立方メートルで、4畳半のワンルーム程度、また滞在可能人数は2名。

 

燃料電池自動車で、最大の走行距離は1000kmであり、自動運転技術の搭載も予定されています。

 

ルナ・クルーザーが燃料電池自動車であるということにも、大きな利点があります。

 

燃料電池技術は、酸素と水素を燃焼させることによって、エネルギーを生み出すというものです。

 

そのため、廃棄物となるのは、酸素と水素の燃焼後に発生する「水」となります。

 

つまり、ルナ・クルーザーを走行させることで、月面探査はもちろん、水の確保にもつながるのです。

 

過酷な宇宙空間をものともせずに走行するルナ・クルーザーの姿を早く見てみたい気持ちでいっぱいです。

 

まとめ

 

今回は、アルテミス計画や、有人月探査に向けたルナ・クルーザーについて紹介しました。

 

アルテミス計画では、長期的な月面滞在による探査、月面基地の建設などが想定されており、その電力・エネルギー確保のため原子力発電が最適な供給源と考えられています。

 

また、月面探査車両としてルナ・クルーザーの開発が進められています。

 

ルナ・クルーザーは廃棄物が水となる燃料電池自動車であり、無駄のないスマートな設計が想定されています。

 

また、有人による月面探査ということで非常に注目が集まっており、やはりワクワクするものがありますよね。

 

アルテミス計画が成功すれば、さらなる人類の一歩になること間違いなしです。

 

今後も、アルテミス計画の動向から目が離せません。