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知ってそうで知らない!!水素燃料の値段はいくら?



水素燃料の値段って知らないですよね?
なんと水素価格1210円/Kgもするんですって!!

 

ガソリンのおよそ7.5倍です。

 

なんでこんなに高いのでしょう?
それは水素燃料の製造コストが高いからなんです。


そこで、知ってそうで知らない
水素燃料の値段について深堀してみました。

 

 

目次

 



水素燃料ってどうやって作るの?!水素燃料の作り方は主に4種類!! 

①石油や天然ガスより作る方法

石油や天然ガスに含まれるメタン(CH4)などの
水素と炭素からなる物質と水蒸気を反応させて
水素と一酸化炭素(CO)や二酸化炭素(CO2)に分離します。

 

②石炭より作る方法
石炭を蒸し焼きにして
水素と一酸化炭素(CO)の混合物である
石炭ガスをつくります。

 

③水より作る方法
水に電流を流して水素と酸素に分離します。

 

④工場で発生するガスから作る方法
製鉄所、食塩電解などの工場で発生するガスから
副産物として水素を分離します。


現在、世界で製造されている水素は
①の天然ガス由来のものがほとんなんです。

 



グレー水素・ブルー水素・グリーン水素の違い!! 水素燃料の製造コストは二酸化炭素の処理で高くなる!!


それではここで
『なぜ水素燃料が注目されているのか!!』
を考えてみましょう。


『水素は燃焼するときに二酸化炭素(CO2)を発生させません。』
クリーンエネルギーなのですね。


水素は『H』
燃焼に必要な酸素は『O』
二酸化炭素が『CO2』
なのでが二酸化炭素が出来ないんですね。

そうなのです、二酸化炭素を発生させるには
炭素『C』を燃焼させるという事が必要になるのです。


ガソリンに代表される化石燃料には炭素が含まれています。

そこで、炭素の含まれていない水素を新たな燃料にする
カーボンニュートラルの取り組みが注目されています。

 


『グレー水素』『ブルー水素』『グリーン水素』


『グレー水素』

水素の製造方法は石油や天然ガスから水素を分離するのが
世界で最も多い製造方法です。

しかし、この製造方法では残念ながら
製造過程で二酸化炭素が排出されてしまいます。

このような製造過程で二酸化炭素を排出してしまう水素を
『グレー水素』と読んでいます。


カーボンニュートラルなクリーンエネルギーの製造過程で
二酸化炭素を排出しては全く意味がありませんね。


『ブルー水素』
グレー水素の生成の際に出てくる二酸化炭素を処理して
大気に逃がさないようにしたのが『ブルー水素』です。

処理方法は二酸化炭素を地中に貯留(CCS)する方法があります。

しかし、厳密的には二酸化炭素が漏れずに貯留されているか?
についてはまだまだ課題が残っています。

国内では大規模な貯留は行われておらず、
ブルー水素の確保は輸入になってしまいます。


『グリーン水素』
再生可能エネルギーを使って水素を生成します。
電気で水を分解して水素を作る方法などです。

ここで使用する電気も再生可能エネルギー
作られていなければなりません。

しかし、現在では再生可能エネルギー電気を
大量に作るのことが出来ていません。

なので、コルトが高くなってしまうのですね。



まとめ

どうして水素燃料の値段は高いの?

①ブルー水素製造時の二酸化炭素処理方法がまだ確立していない。
②グリーン水素製造時の再生可能エネルギー電気の製造方法が確立していない。


水素燃料は近年のカーボンニュートラルで注目されるようになったエネルギーです。
ですので、製造方法はまだまだ発展途中なんですね!!

だから製造コストが高くなってしまうのですね。


現在、さまざまな研究がされています。
水素燃料の製造方法が確立して安価な水素燃料が誕生するでしょうね。