近年、SDGsへの各企業の様々な取り組みが話題になっていますね。
今回の取り組みが実用的になったら大きな節電効果をもたらす事が出来るのではないでしょうか。
なんと日本で光を通す太陽光発電ガラスがビルの窓ガラスに使える見通しが立ってきているという事です。
京都大学化学研究所が光を通す太陽光発電ガラスを研究しており、透明太陽電池の社会実装を目指しているのです。
今までの太陽光パネルはガラス製のものではあくまでガラス内に色の付いた太陽光のパネルが付いていました。
その為利用場所が、ビルの屋上や駅などの歩行者の屋根など建物の上面にしか使用が出来ませんでした。
これでは都市部の十分な発電量をおぎなう事が出来ません。
また、景観破壊もたびたび指摘されてきました。
今回研究されているものは、見た目が窓ガラスと変わりなく作られています。
その為、光を通す太陽光発電ガラスの利用場所となるのはビルの窓ガラスとなります。
ビル全体の窓ガラスを太陽光発電ガラスとして、高層ビル自体が発電所となる取り組みを行っているのです。
ビル全体が発電所となる事でビルの発電量を大幅に伸ばす事が出来るようになります。
これは2030年に完成を目指しているようで、具体的な目途が立ってきているようです。
目次
光を通す太陽光発電ガラスのしくみを簡単に‼ポイントは赤外線‼
それではどのように光を通す太陽光発電ガラスが出来たのでしょうか。
ここからは光を通す太陽光発電ガラスのしくみを簡単に説明します。
まず、ポイントは赤外線にあります。
今までは赤外光は捕集が難しく、現在はエネルギーとしてほとんど使用されていません。
しかし、赤外光は太陽光全体の内、46%程度を占めるのです。
そこに目を付けたのです。
そしてなんと赤外光の変換エネルギー効率を上げる事に成功したのです。
太陽光発電ガラスは人間には見えない赤外光を吸収し、可視光線だけ通す為透明なガラスとなっています。
つまり、このガラスをビル全体に置き換える事でビル全体が発電する事になります。
これもエネルギーを地産地消する社会を目指すとりくみのひとつ‼
この太陽光ガラスの実用化を大学と進めている企業は、将来ビルが発電所になると話しています。
ビルの窓ガラスをこの太陽光ガラスに変える事でビルが都市に電気を供給できる、これを全国で行う事で地域の電気をおぎなう事が出来ていくという事ですね。
開発チームは都内の電気は都内で作る、エネルギーを地産地消する社会を目指しています。
近年震災や大型台風などの災害により、エネルギー供給の制約などが指摘されています。
東日本大震災時の計画停電や最近では電力需給ひっ迫にて東京電力より『警報』や『注意報』が出されたことも記憶に新しいですね。
こうした状況に対し、多様な供給力からエネルギーのリスク分散やCO₂の排出削減を図ろうとしています。
しかし、まだこの研究にも課題はあります。
従来の研究に比べてエネルギー効率は上昇したもののまだそれでも少ないのが現状です。
アメリカ、ミシガン州でも同様の研究がされており、エネルギーの変換効率は日本より高くなっていますが、そちらでも透明度は日本より劣るそうです。
仮に実用的に使われるようになった場合、環境問題を解決する一つの手段となるだけに期待がかかりますね。
まとめ
京都大学化学研究所が光を通す太陽光発電ガラスを研究し、早ければ10年後にもビルの窓ガラスで試す事が出来るかもしれません。
ビル全体の窓ガラスを太陽光発電ガラスとして、高層ビル自体が発電所となる取り組みを行っているのです。
ビル全体が発電所となる事でビルの発電量を大幅に伸ばす事が出来るようになります。
ポイントは赤外線にあります。
今までは赤外光は捕集が難しく、現在はエネルギーとしてほとんど使用されていませんでした。
しかし、赤外光の変換エネルギー効率を上げる事に成功しました。
そして、人には見えない赤外光を取り入れ可視光線を通す為ガラスでの作成が出来るようになりました。
これにより都内のビルの窓ガラスを太陽光発電に変える事が出来た場合、都市部の電力を都市部で作る事が出来る、いわゆるエネルギーを地産地消する社会を作る事が出来るようになるわけですね。
日本の電力不足は原子力発電に頼るしかないと言われていますが、今回の光を通す太陽光発電のガラスが使えるようになっていけば、リスクをとる選択をしなくてすむのかもしれません。
ますます、この研究に期待がかかりますね。